エラーコード:
コーミング/ゴースティング
説明:
「コーミング/ゴースティング」は、多くの場合、ビデオの規格やフレームレートの変換が原因となって生じる映像の乱れのことです。 不正確に変換されると、インターレースされたフレームが完全に処理されません。
影響:
コーミング/ゴースティングは、対象素材の技術品質に影響を与えます。 低品質なフレームレート変換により映像の乱れが発生すると、制作者が意図する画像が見にくくなったり、視聴者の注意がそれたりするおそれがあり、視聴体験が損なわれます。 この現象は、通常再生時も、一時停止時やフレーム単位でも見られ、画面に動きがあると目立ちます。 コーミング/ゴースティングはこの素材から派生する素材に引き継がれ、後の工程ではさらに現象が悪化する場合があります。
深刻度の構成:
参考情報 |
コーミング/ゴースティングがアーカイブやストック映像に発生しています。 |
問題 |
通常再生時に、映像全体にインターレースの縞模様が見られ、映像のカクつきが目につきます。 一時停止時あるいはフレーム単位で、二重像が発生しています (フレームブレンドや動きボケと呼ばれることもあります)。 カットをまたいで画像が残っています (残像と呼ばれることもあります)。 |
防止策:
異なるフレームレートのシーケンスでは、ネイティブフレームレートではない素材クリップの使用を避けます。 編集ソフトウェアによるフレームレート変換は処理の品質が低く、残像やボケが生じる可能性があります。
ドキュメンタリーのアーカイブ映像、または複数のカメラを用いた映像のように、規格やフレームレートの変換が必要となる場合は、必ずプロ仕様の専用ハードウェアやソフトウェアを使い、コーミング/ゴースティングといった映像の乱れを最小限に抑えてください。
修正方法:
アーカイブ映像が最適な素材かどうかを確認します。 可能であれば、規格の変換を必要としない別の映像に入れ替えてください。 プロ仕様の専用ハードウェアやソフトウェアを使って、再変換してください。