免責事項:このエラーコードには、IMFのCPLが持ついくつかの異なる問題が含まれています。 ここでは、その中でもよくある2つの問題を紹介します。別のIMF_CPL_ERRORが発生し、サポートが必要な場合は、パートナーヘルプセンターからリクエストを送信してください。
エラーコード:
IMF_CPL_ERROR
エラーメッセージ:
- CPL Id [filename] can't be merged with Reference CPL Id [filename], since the video virtual tracks do not seem to represent the same timeline.
(ビデオのバーチャルトラックが同じタイムラインに存在しないため、CPL Id[ファイル名]がReference CPL Id[ファイル名]に統合できません。) - EssenceDescriptor with Id XXXXXX in the CPL's EssenceDescriptorList doesn't match any EssenceDescriptors within the IMFTrackFile resource that references it.
(CPL内のEssenceDescriptorListにあるId XXXXXXのEssenceDescriptorがIMFTrackFileリソース内のどのEssenceDescriptorにも参照されておらず一致しません。)
定義:
- CPL Id [filename] can't be merged with Reference CPL Id [filename]
このエラーメッセージは、二つのCPLが参照するひとつ以上のリソースに相違が生じることにより、サプルメンタルパッケージがプライマリパッケージに対して、リソースの関連付けができないことを表しています。納品パートナーが、問題なくNetflixに納品された直近のパッケージを参照していない新たなサプルメンタルIMFをアップロードをしようとすると、このエラーが生じます。以下の例では、失敗したリクエストのCPL内で、MainImageSequenceがどのように参照され矛盾を起こしているかを見ることができます。
1回目の納品:
MainImageSequenceがCPLでどのように参照されるかが、以下の例になります:
<SegmentList>
<Segment>
<Id>urn:uuid:XXXXXXXXXXX</Id>
<SequenceList>
<cc:MainImageSequence xmlns:cc="http://www.smpte-ra.org/schemas/2067-2/2016">
<Id>urn:uuid:XXXXXXXXXX</Id>
<TrackId>urn:uuid:XXXXXXXXXX</TrackId>
<ResourceList>
<Resource xsi:type="TrackFileResourceType">
<Id>urn:uuid:35a94143-fcb1-4690-8870-42aea2919dfe</Id>
<Annotation>FILENAME.mxf</Annotation>
<EditRate>24000 1001</EditRate>
<IntrinsicDuration>43863</IntrinsicDuration>
<EntryPoint>0</EntryPoint>
<SourceDuration>43863</SourceDuration>
<SourceEncoding>urn:uuid:XXXXXXXXXX</SourceEncoding>
<TrackFileId>urn:uuid:35a94143-fcb1-4690-8870-42aea2919dfe</TrackFileId>
<Hash>XXXXXXXXXXX</Hash>
</Resource>
</ResourceList>
</cc:MainImageSequence>
2回目の納品:
以下のCPLが35a94143-fcb1-4690-8870-42aea2919dfeのリソースを参照していないことに注意してください。これにより、2回目に納品されたCPLのリソースを1回目に納品された際のMainImageSequenceリソースと一致させることができません。
<SegmentList>
<Segment>
<Id>urn:uuid:XXXXXXXXXXX</Id>
<SequenceList>
<cc:MainImageSequence xmlns:cc="http://www.smpte-ra.org/schemas/2067-2/2016">
<Id>urn:uuid:XXXXXXXXXX</Id>
<TrackId>urn:uuid:XXXXXXXXXX</TrackId>
<ResourceList>
<Resource xsi:type="TrackFileResourceType">
<Id>urn:uuid:XXXXXXXXXXX</Id>
<Annotation>FILENAME.mxf</Annotation>
<EditRate>24000 1001</EditRate>
<IntrinsicDuration>44</IntrinsicDuration>
<EntryPoint>0</EntryPoint>
<SourceDuration>44</SourceDuration>
<SourceEncoding>urn:uuid:XXXXXXXXXX</SourceEncoding>
<TrackFileId>urn:uuid:f86f7521-809a-48c3-932c-52cdd2f0d905</TrackFileId>
<Hash>XXXXXXXXXX</Hash>
</Resource>
<Resource xsi:type="TrackFileResourceType">
<Id>urn:uuid:XXXXXXXXXX</Id>
<Annotation>FILENAME.mxf</Annotation>
<EditRate>24000 1001</EditRate>
<IntrinsicDuration>62</IntrinsicDuration>
<EntryPoint>0</EntryPoint>
<SourceDuration>62</SourceDuration>
<SourceEncoding>urn:uuid:XXXXXXXXXX</SourceEncoding>
<TrackFileId>urn:uuid:a05abf53-3677-4c78-9d16-52e018128600</TrackFileId>
<Hash>XXXXXXXXXX</Hash>
</Resource> - Essence Descriptor mismatch (CPL - TrackFile Resource)
CPL内で指定するEssenceDescriptorの情報とMXFのTrackFileのメタデータが矛盾を起こしています。
解決策:
- CPL Id [filename] can't be merged with Reference CPL Id [filename]
複数のサプルメンタルパッケージでの修正が必要になる際は、CPLには最初に納品されたプライマリパッケージ以降に行われた全ての変更が反映させなければならないので、直近のサプルメンタルパッケージに対して修正を行なうよう、常に注意が必要です。サプルメンタルパッケージはコンテンツに対するすべての変更が含まれている必要があります。最新のパッケージを参照せずにサプリメンタルパッケージを作成すると、新しいアセットを過去に納品済みのコンテンツと一致させることができなくなり、エラーとなります。IMFのパッケージは各々の構成をリニアに関係付けています。このようなエラーを出さないためには、IMFパッケージの納品履歴を常に把握しておき、最新の構成に対応するサプルメンタルパッケージを生成するようにしてください。 - Essence Descriptor mismatch (CPL - TrackFile Resource)
MXFトラックファイルのメタデータとCPL内EssecenceDescriptorListを比較して、情報に不一致がないか確認し、修正してください。納品前にこの問題を確認しておきたい場合は、GitHubよりフルバージョンのPhotonをダウンロードすることをお勧めします。https://photon.netflix.com/validate やNetflixの納品UIが提供するPhotonサービスはXMLレベルでの検証を提供しますが、GitHubバージョンのPhotonでは、XMLレベルでの検証のみならず、CPLとMXF TrackFileの比較検証もすることができますので、IMF TrackFileリソースの矛盾検証や、それらリソースがどのようにCPL内のEssenceDescriptorListを参照しているのかを知ることができます。