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目的

この記事では、Netflixコンテンツ向けにボイスオーバースタイル (UNスタイル) で吹替音声を作成する場合に必要な実践方法をまとめて紹介しています。ここで説明されていない仕様については、Netflix担当者にお問い合わせください。レクター式吹替の処理については、レクター式吹替のガイドラインを参照してください

  1. 翻訳の要件

1.1 メインのセリフ

  • 特に指示のない限り、ソース (オリジナル) 言語のメインのセリフはすべて翻訳します。
  • あらすじの本質的な要素がすべて確保されている限りは、タイミングの制約により、セリフの一部を要約または省略することができます。
  • キャラクターの名前や言葉の繰り返しのような重複した言葉は吹き替えしません。
    • また、笑い声、口ごもり、リアクションの音などは再現しません。

1.2 キャラクターの名前

  • 固有名詞 (例: Peter、Suzanneなど) は翻訳しません。ただし、制作チームの指示やNetflixの承認がある場合は除きます。例外: 有名な歴史上、神話上の人物の名前やあだ名は言語により異なることがあります。
  • キャラクターの名前がシリーズを通して同じように発音される場合は、現地の名前の読み方にボイスオーバーを使用できます。

1.3 オンスクリーンテキストの扱い

  • オンスクリーンテキストはあらすじに関連する場合のみ追加する必要があり、強制字幕ファイルに入れます (吹替はしません)。 
  • メインタイトルとエピソードタイトルの扱いについては、字幕と吹替のエピソードおよびメインタイトルの翻訳の記事を参照してください。
  • "NETFLIX オリジナルドキュメンタリー"とその他のオリジナル作品のクレジットの翻訳は、Netflixが承認済みの翻訳を強制字幕ファイルに入れます。
  • オープニングおよびエンドクレジットは通常ローカライズしないため、吹替はせず強制字幕ファイルにも入れません。吹替スタジオや音声のクレジットは吹替カードによって表示します。

1.4 外国語

  • 外国語の会話が番組内にまれにある、またはあらすじに重要な関連性がある場合は、ボイスオーバーをかぶせるのではなく、外国語の会話の強制字幕ファイルを作成します。(例: 「汚れた真実」: 「メープルシロップ盗難事件」のエピソード全体で話されるカナダフランス語は強制字幕によって翻訳)。
  • 外国語の会話が再生時間の約40%以上を占める場合 (例:「シェフのテーブル」)、このセリフは強制字幕ではなくボイスオーバーを使って伝える方が賢明です。強制字幕が多すぎると視聴の妨げになります。
  • 母国語ではない言語を話す話者のなまりや文法の間違えは再現しません。通常はなまり言葉を使うのは避けます。なまりを不正確に使ったり真似たりするのは、特定の文化や民族に対して無神経あるいは無礼だと受け取られる可能性があるからです。
  • 外国語の会話やなまりの扱いについて不明な点がある場合は、Netflixにアドバイスを求めてください。

1.5 楽曲

  • 楽曲は、あらすじに関連があり使用権が付与されている場合のみ、翻訳して強制字幕ファイルに入れます (吹替はしません)。例:「ワイルド・ワイルド・カントリー」。Netflix担当者から楽曲の使用許可を得てください。

1.6 検閲

  • セリフ (罵り言葉も含め) はできる限り忠実にレンダリングします。元のコンテンツと一致せずに、わいせつ性を取り入れたり和らげたりする方言や言葉は使いません。トーン、音域、文脈はオリジナルと一致させます。
  • 元のコンテンツで罵り言葉がピー音で消された場合、ボイスオーバーにおいてその音を再現しません。ピー音がずれる可能性があるため、視聴者が耳障りに感じます。その代わりに、検閲された罵り言葉をより穏やかな表現に翻訳し、オリジナルミックスのピー音を聞き取れる状態にして、制作意図を伝えます。

1.7 一貫性

  • スクリプトの翻訳および翻案中は、Netflix KNPツールでKey Names and Phrases用語集 (KNP) の作成と登録が必要です。翻訳した用語をツールに登録して、収録開始までに"ロック済み"にします。ロック済みKNPの翻訳がある場合、必ずそれに従います。KNPのワークフローの詳細と要件は、吹替の作業範囲で説明しています。

1.8 アーカイブ素材

  • アーカイブソースコンテンツの信頼性、正確性および歴史的意義を確保するために、翻訳して強制字幕ファイルに含めます (吹替はしません)。せりふやシーンがアーカイブであるかどうか不明な場合、アーカイブの割合が多く視聴体験を妨げる可能性がある場合 (読むべき強制字幕が多すぎる)、その他関連するお問い合わせがありましたら、Netflix担当者にアドバイスを求めてください。作品はそれぞれ異なるため、Netflix担当者が個別の作品に求める処理は異なる可能性があることを覚えておいてください。
    • 史実に基づくもので映画やシリーズ以外で撮影された素材の多くは、アーカイブ素材と見なされます。よく使用されるアーカイブ素材の例: 次の録音音声。告白や電話の通話、TVのニュース映像、法廷の映像、政治家や活動家の演説、公開済みの映画やテレビのコンテンツなど。

 

  1. キャスティング
  • 声優は、次の制限付きで複数の音声を収録できます。
    • 同じシーンやシークエンスでは1つの役しか担当できません。
    • 主音声のキャストは、副音声の役を担当することはできません。
    • 副音声で役を務めるキャストは、1つの長編映画、シリーズ、連続するシーンにつき重要な役 (セリフが20以上) を1つだけ担当できます。
  • ボイスオーバーでは音声との厳密な一致は必要とされませんが、年齢層や声質などの特性に近い声優に配役してください。

 

  1. 収録

3.1 同期

  • ボイスオーバーの吹替では、元の会話が普通の音量で一瞬 (通常1~3秒) 聞こえるようにします。翻訳を遅らせる (出だしと、可能であれば終わりも数秒間は翻訳なしにする) ことでリアリティが増します。これは翻訳を要約して原音が聞こえるようにするということです。
    • ただし、翻訳を要約しすぎると大事な情報が失われる場合は、ボイスオーバーを元の会話に合わせても構いません。
  • 出だしと終わりで同じ語順を保つことでもリアリティを出すことができます (この方法が使える言語のみ)。

3.2 監督

  • ドキュメンタリーとリアリティショーでは音響監督を使ってください。クリエイティブディレクターをあえて使わない理由がある場合は、必ずNetflix担当者に連絡して承認を得るようにします。

3.3 声の演技

ドキュメンタリー

  • 話者のトーンとリズムや、翻訳の速さや必要な尺を決めるときは最善の判断をします。 
  • セクション1.1で述べたように、うめき声やリアクションの音は再現しないよう注意してください。できる限り原音の魅力が伝わるようにします。

リアリティショー 

  • ボイスオーバーの吹替は、元の作品の口調に完全に一致させる必要はありません。原音はバックでなお聞こえるため、リアリティが尊重されるべきです。一方、特定のリアリティショーではコンテンツの性質上エネルギッシュな演技がふさわしいことがあります (料理ショー、コンテストなど)。話者のトーンやリズムに関してこうした意思決定をするときは、最善の判断をしてください。ご不明な点があれば、Netflix担当者にご相談ください。
  • セクション1.1で述べたように、うめき声やリアクションの音は再現しないよう注意してください。できる限り原音の魅力が伝わるようにします。

3.4 発音 

  •  キャラクターの名前の発音に関する扱いについては、セクション1.2をご覧ください。
  • 地名や外来語に関する現地の読み方を使用できます。
  • 重要な言葉の発音はエピソードやシーズン全体で一貫させてください。

 

  1. 技術面

 

音声ミックスと納品フォーマットについては、Netflixオリジナル作品 納品仕様書を参照してください。

  • 5.1chのOVプリントマスターでは、センターチャンネルのみレベルを下げます。音量がかなり大きい部分、あるいはきわめて広いダイナミックレンジ対応の映画のみ、左右のチャンネルのレベルも6 db以下に下げることができます。
  • 2.0chのプリントマスターでは、両方のチャンネルのレベルを下げます。
  • 必要な場合は、OVのレベルを手動で下げます。OVの大音量の部分よりボイスオーバーの音量を大きくするために、ラウドネスの仕様を超えることはできません。
  • OVは音響の裁量で6~12 dbに下げます。吹替音声は耳で聞いてわかりやすくし、背後にOVのセリフがさりげなく聞こえるようにします。OVの音声の強弱、OVとボイスオーバーの体感音量といったことは、主観的な判断で決定されることになります。コンテンツの種類にあわせて最善の判断をしてください。中には、他のコンテンツより音量が大きくよりダイナミックなコンテンツがあるため、音量レベルの減少や編集によって、コンテンツの最適な状態を的確に表すようにします。
  • サイドチェインコンプレッサーによって、アタックタイムを2ミリ秒未満や16ミリ秒以上にしないでください。
  • OVのレベルは、対象地域のNetflix LKFS仕様に合わせます。
  • OVのレベルの上げ下げは、5秒以内に急にではなくシームレスに切り替えます。
  • EQについて: ボイスオーバーは自然に聞こえる必要があります。収録上の問題に対処する場合を除いて、過剰にブーストしたり、周波数のレベルを下げたりすることは避けます。
  • ナレーションについて: Netflix担当者が特に指示した場合を除き、ナレーションステムは削除しないでください。その代わりにトラックなしのミックスを使用できます。たとえば、ドキュメンタリーではナレーターがストーリーの語り手となることが多く (一人称視点のナレーターとして)、自分の声で語りコンテンツの信頼性を保ちます。これは、現地語の音声に置き換えることができる三人称全知視点のナレーターとはまったく異なる役割です。ご不明な点がある場合、もしくは対象地域で推奨される最適な方法がある場合は、Netflix担当者にご確認ください。

変更ログ:

2019-10-16

  • セクション 4 (ナレーション): 地域の推奨について記述を追加。

2019-07-19

  • セクション 4: ナレーションに関する箇条書きを追加。

2019-05-21

  • セクション 1.1: 最後の箇条書きを追加して、収録不要のリアクションの音について明記。
  • セクション 1.3: エピソードおよびメインタイトルの翻訳に関する記事へのリンクを追加。
  • セクション 1.4: 箇条書きを3つ追加して、外国語の会話の扱いに関する詳細を記述。
  • セクション 1.5: 例にあげた番組のメインタイトルを更新。
  • セクション 1.6: 文言を修正。
  • セクション 1.7: KNPに関する指示を吹替の作業範囲に一致。
  • セクション 1.8: アーカイブの定義の詳細を明記。
  • セクション 2: [キャスティング]セクションを作成。
  • セクション 3.1: 同期に関する仕様の詳細を追加。2つ目の箇条書きを追加。
  • セクション 3.2: [監督]のセクションを作成。
  • セクション 3.3: [声の演技]のセクションを作成。 
  • セクション 3.4: 1つ目の箇条書きを追加。
  • セクション 4: 4つ目の箇条書きを更新。

2018-08-13

  • セクション 1.4: 1つ目の箇条書きで強制字幕の扱いを明確化。2つ目の箇条書きの多言語の番組に関する記述を修正。
  • セクション 1.6: 罵り言葉の扱いに関して2つ目の箇条書きを追加。
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