概要
この記事では、メインタイトル、エンドクレジット、焼き付けられた地名/字幕/強制字幕、またはテキストグラフィックに誤字脱字や文法の誤りがある場合、そうしたエラーの特定とフラグ付けに関して、NetflixブランドコンテンツQC (BQC) で想定されていることの概要を説明します。一般的に、タイトル、クレジット、その他のグラフィックやテロップのテキスト確認は、ブランドコンテンツQCの標準作業範囲に入りません。そのため、NetflixブランドコンテンツQCパートナーには、レビュー作業の中でテキスト、タイトル、クレジットを一行ずつ厳密に確認することは求められていません。
ガイドライン
タイトルとクレジットは、Netflix内の特定のチームによって管理されます。そのチームには、制作会社のポストプロダクションチームと協力して、Netflixに納品するIMF内のタイトルとクレジットが完全かつ正確であることを確認する責任があります。
- ほとんどの場合、NetflixブランドコンテンツQCパートナーは、映像制作会社、キャストやスタッフの名前とそれぞれの役柄や役割、プロダクション/ポストプロダクション/VFXベンダーなどが適切にクレジットされているかを確認するために必要な情報を持っていません。
- タイトルやクレジットの記載に関連する法律上および契約上の意味合い (コピーライト年や特定のスタッフの役割など) を確認することは、Netflix BQCの作業範囲外です。Netflix BQCでは、Netflixのコンテンツを視聴しているメンバーの体験を損なわない"技術的な品質"を維持することに注力しているためです。
- すべてのBQCリクエストが該当コンテンツで使われる言語のネイティブスピーカーによって実施されるわけではありません。そのため、自国語ではない言語で誤字脱字や文法の誤りを見つけるよう求めるのは妥当ではありません。
このガイドラインは、上記と同じ理由により、Netflixに納品されるIMF内のグラフィックテキスト、テロップ、焼き付けられた地名/字幕/強制字幕にも適用されます。
ただし、BQCを実施している最中に明らかな誤字脱字や文法の誤りが見つかった場合は、該当箇所にしかるべきフラグを付けるようBQCオペレーターにお願いしています。
- それでも、BQCパートナーには、誤字脱字や文法の誤りを見つけることを意図してコンテンツを確認する明示的な責任はありません。
- また、QCオペレーターは、母国語以外のコンテンツに含まれるエラーの特定を求められていません。
- BQCパートナーは、微妙な文法の誤りにフラグを付ける必要はありません。
- 例: 複数のスタッフの名前がクレジットされているのに、"Camera Operators" (複数形) ではなく"Camera Operator" (単数形) になっている
- ただし、広範な技術QCの中で明らかな誤字脱字や文法の誤りが見つかった場合は、"ISSUE"のフラグを立てる必要があります。
- 例: "カメラオペレーター"のクレジットに誤字があり、"カメラオペラーター"になっている
- 例: 焼き付けられた地名の漢字が間違っていて、"東京、日本"ではなく"東都、日本"になっている
- 例: 焼き付けられた強制字幕がその場面の会話と一致していない
場合によっては、Netflixの担当者が必要な背景情報を提供して、特定のテキスト/タイトル/クレジットの改訂を確認するよう指示を出すこともあります。
- この指示は、Asset QCリクエスト内にある"General Notes"や"Credit Fix"のエラーコード内のコメントまたはメールに記載されています。
- この場合、BQCパートナーは、該当箇所 (具体的に記載されているスペルや表記、文法など) が指示どおりに改訂されていることを確認することが求められます。
- 明確な指示や背景情報が提供された箇所以外で、BQCパートナーがテキスト/タイトル/クレジットの改訂の内容や正確さを当て推量で判断することは求められていません 。