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はじめに

 

この記事では、Netflixへの5.1またはDolby Atmosサウンドミックスの納品物としてBWAV ADMファイルを作成する場合のベストプラクティスを概説します。主な内容は、Dolby Atmos RendererとPro Tools (2023.12以降) を使用したワークフローです。Netflixは、Dolbyが定める基準に準拠したBWAV ADMファイルを作成できるDAWからのBWAV ADMによるサウンドミックス納品を受け付けています。

 

この記事ではいくつかの例を示しますが、ステム、ベッドチャンネル、オブジェクトのすべての可能な構成例を網羅しているわけではありません。Atmosでミックスする場合、ベッドチャンネルとオブジェクトはどのチャンネル構成でも、ミックスをいくつものステムに分割した構成でも可能です。ただし、必ず「Dialogue」、「Music」、「Effects」、「Narration」のいずれかのグループラベルを付けてください。有効なグループラベルの一覧は、付録を参照してください。

 

サウンドミックスをBWAV ADMで納品すると、Netflixのプラットフォームでのステム作成が可能になり、音声担当者のファイル作成の負担を軽減できます。これは推奨される選択肢であり、必須ではありません。

 


 

目次:

AVID PRO TOOLS 5.1 SOUND MIX BWAV ADM CREATION FROM STEMS

AVID PRO TOOLS ATMOS SOUND MIX BWAV ADM CREATION

DOLBY ATMOS RENDERER 5.1 SOUND MIX BWAV ADM CREATION FROM STEMS

DOLBY ATMOS RENDERER ATMOS SOUND MIX BWAV ADM CREATION

LINKS TO FURTHER RESOURCES

 


 

Pro Toolsでのステムからの5.1サウンドミックスBWAV ADMの作成

このワークフローでは、Pro Tools 2023.5以降が必要です。5.1ミックスの各ステムを同時に再生したとき、意図した5.1プリントマスターと同等になる必要があります。レンダラーに送られるすべての素材(ステム)に対して、-2.3 dBFSに設定したトゥルーピークリミッターを使用してください。

 

  1. [I/O Setup]のダイアログボックスで[Internal Renderer]が選択されていることを確認し、5.1の3つのベッドを[Dialogue]、[Music]、[Effects]、または (必要に応じて) [Narration]として作成し、ラベル付けします。
  2. 5.1のステムが作成した各ステムトラックの5.1のベッドチャンネルに送られることを確認します。
  3. [File]メニューで[Bounce Mix]を選択します。
  4. [File Type]ドロップダウンメニューで[WAV (Dolby Atmos)]を選択します。
  5. 生成されるBWAV ADMプリントマスターの論理ファイル名を設定します。
    1. 例: chefs_table_s02e02_v04_PM_Nearfield_6ch_ADM_48k_24b_23976.wav
  6. 左下にある[Offline]チェックボックスをオンにしてから、[Bounce]をクリックしてファイルをレンダリングします。

 

 


 

Avid Pro ToolsでのDolby AtmosサウンドミックスBWAV ADMの作成

このワークフローではPro Tools 2023.5以降が必要です。Dolby Atmosのベッドチャンネルとオブジェクトを合計したときに、意図したDolby Atmosプリントマスターを再現するために必要なすべてのコンテンツが含まれていなければなりません。レンダラーに送られるすべての素材(ステムとオブジェクトトラック)に対して、-2.3 dBFSに設定したトゥルーピークリミッターを使用してください。

 

  1. [Dolby Atmos]タブの[I/O Setup]メニューで[Internal Renderer]が選択されていることを確認し、ベッドとオブジェクトを[Dialogue]、[Music]、[Effects]、または (必要に応じて) [Narration]として設定します。有効なグループラベルの一覧は、付録を参照してください。

  1. トラックが、必要なチャンネル幅と一致するベッドとオブジェクトに割り当てられていることを確認します。この例では、ベッドは7.1.2ch、オブジェクトはモノラルです。

  1. [File]メニューで[Bounce Mix]を選択します。
  2. [File Type]ドロップダウンメニューで[WAV (Dolby Atmos)]を選択します。
  3. 生成されるBWAV ADMプリントマスターの論理ファイル名を設定します。
    1. 例: chefs_table_s02e02_v04_PM_Nearfield_Atmos_ADM_48k_24b_23976.wav
  4. 左下にある[Offline]チェックボックスをオンにしてから、[Bounce]をクリックしてファイルをレンダリングします。

 

Dolby Atmos Rendererでの5.1サウンドミックスBWAV ADMの作成

5.1ミックスのステムを合計したときに、意図した5.1プリントマスターを再現するために必要なすべてのコンテンツが含まれていなければなりません。レンダラーに送られるすべての素材(ステム)に対して、-2.3 dBFSに設定したトゥルーピークリミッターを使用してください。

 

  1. Dolby Atmos Renderer User’s Guideの説明に沿って、次のデータを送信できるよう、使用するDAWを構成します。
    1. 音声 (プレーバックエンジンとしてDolby Audio Bridgeを使用)
    2. 同期 (Dolby LTC Generatorを使用)
    3. Atmosメタデータ (DAWのIP設定を使用)

  1. [Input Configuration]メニューで、5.1のベッドチャンネルを3つ設定します (オブジェクトは無し)。
  2. グループラベルとして[Dialog]、[Music]、[Effects]、または (必要に応じて) [Narration]を各ベッドチャンネルに対して選択します。有効なグループラベルの一覧は、付録を参照してください。

  1. DAWからサウンドミックスを再生し、メイン画面の[Record In/Out]機能を使用して、.atmosファイルをリアルタイムで正確に録音します。

  1. [File]メニューから、[Export Audio] -> [ADM BWF]を選択します。

 

Dolby Atmos RendererでのDolby AtmosサウンドミックスBWAV ADMの作成

Dolby Atmosのベッドとオブジェクトを合計したときに、意図したDolby Atmosプリントマスターを再現するために必要なすべてのコンテンツが含まれていなければなりません。レンダラーに送られるすべての素材(ステムとオブジェクト)に対して、-2.3 dBFSに設定したトゥルーピークリミッターを使用してください。

 

  1. Dolby Atmos Renderer User’s Guideの説明に沿って、次のデータを送信できるよう、使用するDAWを構成します。
    1. 音声 (プレーバックエンジンとしてDolby Audio Bridgeを使用)
    2. 同期 (Dolby LTC Generatorを使用)
    3. Atmosメタデータ (DAWのIP設定を使用)

  1. [Input Configuration]メニューで、ベッドとオブジェクトを必要とするチャンネルとトラック数に応じて設定します。
  2. グループラベルとして[Dialog]、[Music]、[Effects]、または (必要に応じて) [Narration]を各ベッドチャンネルとオブジェクトに対して選択します。

  1. DAWからサウンドミックスを再生し、メイン画面の[Record In/Out]機能を使用して、.atmosファイルをリアルタイムで正確に録音します。

  1. [File]メニューから、[Export Audio] -> [ADM BWF]を選択します。

 

付録: 有効なグループラベル

グループラベルでは大文字と小文字が区別されません。この一覧は、2024年8月28日時点のものです。

 

Dialogue (セリフ) として認識されるラベル:

"adr object"、"aud"、"audience"、"d"、"dia"、"dia group"、"dial"、"dial bed"、"dial objects"、"dialog"、"dialog bed"、"dialog obj"、"dialog objects"、"dialogue"、"dials"、"dx"、"dx adr bed"、"dx bed"、"dx object"、"dx objects"、"foreign grp"、"frn"、"group"、"group bed"、"group obj"、"grp"、"grp bed"、"grp object"、"m&e option"、"opt 1"、"opt 2"、"opt 3"、"opt a"、"opt b"、"opt1"、"opt2"、"option"、"optional a"、"optional b"、"optional dialog 1 (bg)"、"optional dialog 2 (crowd walla)"、"optional dialog 3 (tv radios)"、"optionals"、"optionals 2"、"vocal"、"vox"、"walla"、"walla bg dials"、"odx bed 71"、"ogrp bed 71"、"odx obj"、"ogrp obj"、"opt"、"opt (dx)"、"opt_walla"、"opta"、"optb"、"optc"、"optd"、"diastem"、"dialog option"、"dialogue option"、"optional"、"narr"、"dialog_option 1"、"dialog option 2"、"dialog option 3"、"dialog option 1"、"fdialstem"、"crwd obj m"、"crwd obj st"、"dx_obj"、"optional dialog"、"interviews"、"option 1"、"option 2"、"option 3"、"dx obj"、"dx_bed"、"dialogue optionals"、"dialog optionals"、"opt dialog"、"opt a efforts"、"opt c foreign"、"opt d archive"、"opt e walla"、"primary"、"st37741wla"、"dub mix"、"secondary audio program"、"st37741sap"、"st37741prm"、"dx group"、"alternate language audio"、"st37741dx"、"group adr"、"st37741grp"、"optional dialogue"、"lang"、"crowds"、"dia obj"、"bed dia"、"cwd"、"cw bed"

 

Music (音楽) として認識されるラベル:

"instrumental music"、"m"、"mus"、"music"、"music bed"、"music obj"、"music objects"、"mx"、"mx bed"、"mx group"、"mx object"、"mx objects"、"omx bed 71"、"omx obj"、"mxstem"、"opt (mx vox)"、"music option"、"vocals"、"music vox"、"mx obj"、"mx_bed"、"opt b song"、"st37741voc"、"st37741mx"、"song"、"vocal"、"voc"、"mx vox"

 

Effects (効果音) として認識されるラベル:

"amb"、"backgrounds"、"bg"、"bg bed"、"bg obj"、"bg object"、"bg2"、"bgfxfol"、"bgs"、"e"、"effects"、"efx"、"fly"、"fo bed"、"fo"、"fol"、"fol bed"、"foley"、"foley bed"、"fx"、"fx bed"、"fx group"、"fx obj"、"fx object"、"fx objects"、"hfx"、"se"、"spots"、"sync fx"、"ofx bed 71"、"obg bed 71"、"ofol bed 71"、"ofx obj"、"obg obj"、"ofol obj"、"ambience"、"sfx"、"fx obj m"、"fx obj st"、"fxstem"、"folstem"、"crowd"、"bg obj m"、"bg obj st"、"fx_bed"、"fo"、"bg group"、"st37741ffx"、"st37741fx"、"fol group"、"st37741fol"、"ffx"、"fl"、"crowds"、"st37741bg"、"ambiences"、"st37741crd"、"nat"、"nat sound"、"filled fx"、"fffx"、"cx bed"、"effect"、"fx_foley"、"atmos"、"fx+bg"、"sfx bed"、"sfx object"、"pfx"、"background"、"ambiance"、"sfx obj"

 

Narration (ナレーション) として認識されるラベル:

"narration"、"vo"、"narr"、"nar"、"vo narration"、"voice over"、"st37741nar"、"descriptive video"、"audio description"、"st37741dv"


 

参考資料のリンク

 

Netflixサウンドミックスの仕様と実践ガイド

NuendoでのADMオーサリング

DaVinci Resolve 17トレーニング - Dolby Atmosの統合 (動画)

learning.dolby.com - Blackmagic Design Davinci Resolve Studio - 内部または外部レンダラー

learning.dolby.com - Steinberg Nuendo - 内部または外部レンダラー

 

変更ログ

2024年9月12日

バージョン1

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