プロダクションサウンド: 実践ガイド
注: これは技術仕様書ではなく、望ましい実践例や理想的なワークフローを紹介しているにすぎません。これらのガイドはNetflixの要求仕様ではありません。
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サウンドファイルはSDやCFカードに収録してください。可能であれば、二台のメディアレコーダーを準備し、冗長性を持たせてください。一つのマスターSD/CFカードに対して一つのサウンドロールのみが収録されるようにします。追加のカードは複数のレコーダーが使用された際に使います。メディア及びメディアケースには、番組の名前、日付、サウンドロール番号をラベル付けしてください。
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対応するサウンとカメラテイクが同時に連動するよう、カメラ側と確認してください。映像は必ず対になるサウンドファイルと一緒に編集に回してください。ファイルは毎日、デイリーハウスやラボの担当者がバックアップを作成してください。
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ドラマシリーズの場合は、各エピソードに対して異なるフォルダを使用し、ファイル名が重複しないよう管理してください。
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ファイルは24ビットのマルチチャンネルWaveファイル(.wav又は.bwav)で収録し、サンプルレートとTime of Day TCフレームレートは撮影・編集部と相談の上決めてください。
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サウンドロール番号は繰り返さないでください。
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オーディオトラックレイアウトは編集部と相談の上決めてください。望ましいデフォルトレイ アウトは Ch. 1 ミックス (モノラル); Ch. 2 ブームマイク; Ch.3-X ISO マイクです。
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カメラにのみサウンドを収録するような特定のドキュメンタリや特殊なケースでは、常にオーディオをモニタリングし、品質に問題ないかを確認してください。カメラ内蔵マイクは使用を控えてください。カメラには依存せず、業界標準のブームマイク、高品位なプリアンプやリミッターを使用してください。
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少なくともテイクごとにプリロールを:08 つけてください。「プリレコード」キャッシュを使用してもかまいません。
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各ファイルは対応するシーンとテイクを名前に付け、各ファイルのメタデータにも含まれるようにしてください。
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OKテイクはサウンドレポートに記し、休憩ごとにスクリプト担当と確認します。
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スクリプトの登場人物名とマイクも各ISOマイクのメタデータに含まれるようにしてください。
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望ましいワイヤレストランスミッター: Lectrosonics, Zaxcom, Wisycom, Sennheiser
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相互変調(インターモジュレーション)の周波数調整がRF干渉を抑える鍵となります。すべての現場で行ってください。他部署と調整し、RFスキャナーを使って各現場でのスペクトラムを把握してください。
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準備の一環として、衣装部とどこにマイクを付けるのがいいかを確認しましょう。色のついた風よけや衣装の布の切れ端を使ってマイクを隠すようにします。
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可能であれば、現場に下見に行き、サウンド周りで問題点がないかをあらかじめ確認しておきます。
ワークフローミーティングに参加し、サウンドに関連するワークフロー情報は全ての関係者と共有しましょう。
推奨サウンドロール命名構造(レコーダーの機能に依ります):
- (作品名)(シーズン)(ロール###) または (フィルム)(ロール###)
- 例:
- TWD8056 - The Walking Dead Season 8 Roll 56
- OKJ056 - Okja Roll 56
- 例:
- セカンドユニット用: (作品名)X(シーズン)(ロール##) or (フィルム)X(ロール##)
- 例: STX201 - Stranger Things Season 2 Second Unit Roll 1
- 追加のレコーダー用: (作品名)X(シーズン)(ロール##)(B) or (フィルム)X(ロール##)(B)
- 例: STX201B - Stranger Things Season 2 Second Unit Roll 1 Recorder B