ソース管理における「アイデントなし」 IMF納品
「アイデントなし」 納品ワークフローとは何を意味しますか?
「アイデントなし」とは、外部の納品パートナーが納品コンテンツの最初と最後にNetflixブランドロゴである「アイデント」をつける必要がなくなった、ということです。
今までの納品パートナーに「アイデントを追加していただく」方法から、Netflix社内で納品後に自動的に「アイデントを追加する」方法に変更します。
アイデントについてのワークフローを変更するのはなぜですか?
今まで、すべてのオリジナル作品についてはフルフィルメントパートナーに仕様に従ってアイデントを作品の最初と最後に追加してから納品していただきました。残念ながら、色の変更や音声ミックスの変更、尺の変更など、アイデントに関する不必要な修正が加えられ、QCにおいて問題となることが多々ありました。その結果、アイデントに関する問題が原因でQCを通らず、再納品になるケースが全体の25%程ありました。
「アイデントなし」ワークフローに移行することで、QCにおける問題を減らし、滞りなく納品されるようになります。
どのように処理されるのでしょうか?
「アイデントなし」納品ワークフローの現状の実装では、Netflixタイトルオペレーションによる作業が必要です。「アイデントなし」納品ワークフローを適用する予定のソース管理内のソースリクエストには「Auto Ident」というタグ付けが必要です。この作業はNetflixのタイトルオペレーションプロジェクトマネージャー(TPM)が行います。
パッケージに「Auto Ident」とタグ付けされている場合、納品パートナーはアイデントが入っていない状態のIMFを納品する必要があり、アイデントは弊社内で適用されます。このパッケージタグがトリガーとなって、社内のインジェストやエンコードプロセスにおいて、アイデントのないソースファイルがソース管理/ソース納品を通じて納品された際に必要な処理を行います。このワークフローは現時点ではProRes納品をサポートしていません。
「Auto Ident」タグはソース管理のどこに記されていますか?
ソースリクエストに「Auto Ident」パッケージタグがついているかを確認する方法は二種類あります。
メインのソース管理ダッシュボードで、コラムにタグが表示されるようカスタマイズします。
タグはパッケージレベルで適用されるので、同じパッケージIDを持つすべてのソースリクエストに「Auto Ident」タグが付きます。
若しくは、ソースリクエストの詳細ページからもタグを確認することができます。タグはリクエスト概要欄の左下に表示されます。
アイデントを付けて誤って納品してしまったらどうしたらいいでしょうか?
誤って「Auto Ident」とタグ付けされたソースリクエストに対してアイデントを付けたソース素材を納品した場合、アイデントが二重に追加されることになります。その場合は、ソースリクエストを再納品にし、アイデントがついていないソース素材を改めて納品していただく必要があります。