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カラーグレーディング:Resolveにおける色管理されたワークフロー 

この記事の目的は、正しく色管理されたパイプラインをResolveの設定を行って構築することで、最終的には非グレーディングアーカイバルマスター(NAM)、グレーディング済みアーカイバルマスター(GAM)、ビデオディスプレイマスター(VDM)を含む品質の高いアセットをNetflixに納品できるようにするためのガイドです。

この記事の手順は要件ではありませんが、推奨される方法です。以下にACESワークフローを記しますが、色管理されたワークフローのあらゆる可能性を全てカバーしているわけではないことをご了承ください。

このガイドはResolve 15.1.1に合わせて作成されたものです。

ACES ワークフロー

ACESに馴染みがない場合は、Academy Color Encoding System(米国映画芸術科学アカデミーの策定したカラーエンコーディングシステム)についての情報をACES Central ウェブサイトから得ることができます。

プロジェクト設定
新規プロジェクトを作成したら、Project Settings > Color Management パネルを表示します。まず、Color Scienceの設定をACEScctに変更してください。ACESccを使用したい特別な理由がない限り、ACEScctの使用を推奨します。

追加情報: ACESカラースペースはリニアですが、ACEScct や ACEScc スペースをログの作業カラースペースに定義することができますので、他のログカラースペースで作業する時と似た感覚でカラーコレクションツールを使うことができます。

ACES Versionはデフォルトのv1.0.3で問題ありません。Output TransformsにHDR出力カラースペースが含まれたv1.1を使用しても構いません。一般的に、最新のACESバージョンの使用を推奨しており、現在はv1.1が最新です。

ACES Output Device Transformをビデオディスプレイのキャリブレーションに一致させます:

  • SDR用はRec. 709になります。Rec. 709 / BT.1886 で 100 cd/m2 のピークルミナンスにキャリブレーションされているモニタを使用します。
  • HDR用はP3-D65 ST.2084 (PQ)です。モニタのニッツレベルは使用する機材によりますが、現時点でもっともよく使用されるのはP3-D65 ST2084 (1000 ニッツ)となります。
    • : Rec.2020はNetflixの納品には現時点では使用していません

ACES Output Device TransformをNoneに設定すると、ResolveからACES Linear (AP0)で出力されます。これは本書の後半で触れるNAMとGAMのレンダリング時に使用します。

スタンダードダイナミックレンジ (SDR)ColorManageResolve_01_SDR.png

ハイダイナミックレンジ (HDR)ColorManageResolve_02_HDR.png

クリップの読み込み
RAWクリップはResolveがデフォルトで自動的にACESに画像をディベイヤーするので、通常のルックで見ることができます。

RAW以外の形式(DPX, ProRes, XAVC, etc)の場合、Resolveは自動的にカラースペースを検出できないことがありますので、その際は手動でACES Input Device Transform (IDT)を選択します。

この作業はMedia Pool内の単一もしくは複数のショットを右クリックして行います。以下のスクリーンショットを参照してください。

例:ソニーのF55でSLog3-SGamut3.CINEカラースペースを使用してXAVC形式で収録し、これらのクリップをMedia Poolに読み込んだとします。Resolveはメタデータを元にこの情報を認識することができないため、手動で“Sony SLog3 SGamut3CINE”をACES Input Device Transformドロップダウンリストから選択してください。

ColorManageResolve_03_BringInClips.png

また、プロジェクトがデフォルトで特定のACES Input Device Transformになるよう設定することもできます。ほとんどの素材が同じカラースペースになっていて自動検出されない場合は便利な機能です。

ヒント:Media Poolを“Format” や “Video Codec” コラムでソートすることで、選択した複数のクリップに対して一度にIDTを適用することができます。以下のスクリーンショットを参照してください。

ColorManageResolve_03_Tip.png

デリバラブルのレンダリング
デリバラブルをレンダリングする準備ができたらDeliver ページを開きます。

VDM
SDR版ビデオディスプレイマスターの場合は、次のレンダリング設定であることを確認します:

Resolve_VDM_SDR_20190322_01.png

ドルビービジョン版のビデオディスプレイマスターの場合は、次のレンダリング設定であることを確認します:

Resolve_VDM_DoVi_20190322_01.png

Deliver ページのスクリーンショットは以下の通りです。

ColorManageResolve_06_SDR_VDM.png     ColorManageResolve_07_HDR_VDM.png

GAM
グレーディング済みアーカイバルマスターの場合はACES Output Transformを無効にする必要があるため、Project Settings > Color Managementに戻り、ACES Output Transform を “No Output Transform”に設定してACES空間でレンダリングが行われるようにします。

ColorManageResolve_08_GAM.png

この設定が終わったら、Deliverページに移動し、以下のレンダリング設定を行います:

Resolve_GAM_20190322_01.png

ColorManageResolve_010_GAM3.png

追加情報: Codecの"half"は16ビットハーフフロートを意味します。"No Output Transform"を選択するとACESリニアになり、いわゆるACES 2065-1 (AP0)で出力されます。

NAM
非グレーディングアーカイバルマスター(NAM)の場合、上記のGAM同様にACES Output TransformをオフにしてACESリニアデータを出力してください:

ColorManageResolve_011_NAM.png

NAMレンダリング用にグレーディングを無効にする場合はDeliverページのEnable Flat Pass を使用することができます。以下はResolve 15 のマニュアルのスクリーンショットです:

ColorManageResolve_011_NAM1a.png

以下のレンダリング設定であることを確認します:

Resolve_NAM_20190322_01.png

追加情報: Codecの"half"は16ビットハーフフロートを意味します。"No Output Transform"を選択するとACESリニアになり、いわゆるACES 2065-1 (AP0)で出力されます。

注意: 解像度はプロジェクトのフレーミングによって変わりますが、UHD解像度(3840 x 2160)以上である必要があります。

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