現物での物理的な発送に関するガイドライン
目次
Iron Mountain (IM) に発送するフィジカルアセットの準備
配送業者に関する推奨事項
リニアテープオープン (LTO) や、オリジナルカメラファイル (OCF)、オリジナル撮影音声/録済み (OPA) を記録したハードディスクなどのフィジカルアセットの発送には、細心の注意が必要です。そのため、Netflixのポストプロダクション素材の輸送には、迅速な配送と機密の保持について高い意識を持った専門業者に依頼することを推奨します。NetflixへLTOでアーカイブ素材を発送する際は、以下の「Iron Mountain (IM) への発送プロセス」を参照してください。
FedEx、DHL、UPS、TNTなどの大手業者による配送のリスクと限界
- 大手業者は膨大な量の荷物を扱っているため、以下のような問題点があります。
- 問題または遅延が発生した場合、顧客対応担当者がそれを解決するまでに長い時間を要する場合がある
- 荷物が紛失した場合の追跡能力に限界がある
専門業者による配送の利点
- 早朝・深夜の集荷、配達時間帯指定、施設への入場や荷物受け渡し時の具体的な指示など、特別な依頼への柔軟な対応力
- 問題・遅延が発生したときの解決対応の体制 (顧客対応担当者だけでなく、配達員と話が可能)
- 大手業者に比べてレスポンスが早く、緊急対応の必要性への意識も高く、全般的に個別の依頼に対して柔軟な顧客対応を提供している
ご質問がある場合や、さらにサポートが必要な場合は、Netflix担当者までお問い合わせください。
Iron Mountain (IM) への発送プロセス
- Netflix担当者に、LTOテープを発送する準備が整った旨をお知らせください。
- 作品のムービーID (MID) が提供されます。また、デジタルフォームが送付されるので、入力をお願いします。
- Netflixスタジオロジスティクスチームが集荷と配送の手配をします (また、配達証明書の提供も行います)。
Iron Mountain (IM) に発送するフィジカルアセットの準備
- 長期保管用にLTOテープとフィルム納品物のみを送ります。紙媒体の納品物やハードディスクを発送したい場合は、Netflixのポストプロダクション担当者に相談してください。
- LTOテープは2本作成することを強くおすすめします。1本目の発送後、配達完了が確認できるまでは2本目を発送しないようにお願いします。2本のテープは必ず別の日時に分けて発送するよう手配してください。別々に発送用フォームへの入力を行い、個別のマニフェスト (配送物の明細書) の用意が必要です。
- 同時に複数の作品を発送する場合、それぞれ個別に手配する必要があります。
- 必ず頑丈な箱と、十分な緩衝材をご用意ください (バラ緩衝材は使用しないでください)。箱や緩衝材の入手が難しい場合は、Netflixのポストプロダクション担当者がお手伝いします。発送する箱のサイズおよび重量は計測できるようにしておいてください。
- LTOテープは横に倒さず、必ず立てた状態で梱包してください。輸送中にテープが横に倒れないように、緩衝材を十分に詰めてテープをまっすぐに保ちます。
- こちらのラベルを箱の外側に貼ってください。「Netflix」や作品名は箱の外側には一切書かないようお願いします。
- マニフェストは印刷したもの (箱に同梱) と、デジタル版 (アップロード用) の両方が必要です。マニフェストが手元にない場合、Netflixからテンプレートを提供します。
LTOの仕様
- LTO6、7、8、9
- LTFSフォーマット仕様: v2.0.0 (またはそれ以降)
- LTOのハードウェア圧縮はしないでください
- エラー修正を有効化します
- チェックサムが必要です。詳細についてはデータ管理の記事をご覧ください。
バーコード
テープ背面に識別用のLTOバーコードを貼り付けて、LTOロボットがテープを識別できるようにする必要があります。バーコードには固有の要件があるのでご注意ください (最大文字数、末尾のフォーマットの指定など)。バーコードリーダーによる読み取りや識別が困難になるため、一般的なバーコードは使用しないでください。
LTOバーコードのラベルは以下のウェブサイトなどで作成可能です。
Proxmox LTO Barcode Label Generator
以下は、実際にテープ背面に貼り付けるラベルの例です。ラベルを貼る場所は側面ではないことにご注意ください。「LTO」の3文字は、制作チームが選んだ3文字の番組コードに置き換えてください。
LTO6用:
LTO7用:
LTO8用:
LTOテープの例: 背面にバーコードを正しく貼り付け、側面は何も貼り付けられていない状態にします。
LTOケース用のラベル
以下の情報を、テープ本体に貼るラベルではなくテープのハードケースに貼るラベルに記載してください。機密保護用の作品名がある場合は、必ずそれを使用してください。
- 制作会社名
- (機密保護用) 作品名
- テープ X/XX (通し番号/総数)
- 撮影日および撮影何日目か
- 発送日
- カメラロール
- サウンドロール
- LTOバーコード番号
変更ログ
2023/3/14
- 「配送業者に関する推奨事項」のセクションを追加
- セクション見出し「プロセス」を「Iron Mountain (IM) への発送プロセス」に変更
2021/4/12
- 記事タイトルをLTOに特化したものに変更
- APIを使用したコンテンツハブへのアップロードについての記載を削除
- 「LTOの仕様」のセクションにLTO9を追加