VFXプレートには、それがVFXプレートだとわかる形式の一貫した名前を付けてください。再度切出しが必要な場合は、プレート名をバージョンアップしてもかまいません。
プレート名を付ける際には、関連するショットの名前の末尾にプレート番号とバージョン番号を追加します。プレートファイルにはフレーム番号とファイル拡張子も付きます。
たとえば、「AGM_104_065_010_comp_NFX_v005」というショットに関連するプレートの名前は、「AGM_104_065_010_PL01_v001.[1001-1058].exr」のようになります。
プレート名の各要素
プレート番号
例: PL01
使用法: ショットにプレートを追加するたびに、番号が1上がります。
注: 2桁の番号が一般的です (PL##)。詳細なプレート命名規則(以下、「詳細なプレート命名規則」を参照)を使用する場合、”PL"以外の文字、または2文字以上の文字数を使用することも可能です。(例: FG01, BG01, EL01, RF01, smoke01, snowfall01, fire03, rain01, muzzleflash02)
プレートバージョン番号
例: v001
使用法: 切出し済みのプレートを再度切出す必要がある場合、番号が1上がります。
注: バージョン番号の先頭に「v」を付けてください。3~4桁の番号が一般的です (v###またはv####)。
フレーム番号
例: フレーム1023のファイル名「AGM_104_065_010_PL01_v001.1023.exr」
注: 一般的なフレーム番号は4桁 (####) ですが、それ以上の桁が必要になる場合もあります。
使用できる文字: [ a-z ]、[ A-Z ]、[ 0-9 ]、[ . ]、[ _ ]、[ - ]
使用不可: スペースまたは上記以外の記号/文字
使用不可: 重複するファイル名やフォルダ名
例: プレート番号及びプレートバージョン番号の上げ方について
1つ目のプレートの名前が「AGM_104_065_010_PL01_v001」だとします。
VFXショットの最後にフレームを足すために、新規の切出しが必要な場合
- プレートバージョン番号を1上げる
- プレート番号は上げない
「AGM_104_065_010_PL01_v002」
注: 頭もしくはお尻のフレームを延長する場合、新しいフレームだけでなく、そのショットを完成するのに必要な全フレームを新しいプレートに含めてください。ただし、追加フレームのみを切出しすることで大幅なコスト削減になる場合は、プレートを元の名前のままにして既存のプレートに新しいフレームを追加してもかまいません。
再度切出しすることでトランスコードエラーを修正できる場合
- プレートバージョン番号を1上げる
- プレート番号は上げない
「AGM_104_065_010_PL01_v002」
VFXショットに新しいフォアグラウンドエレメント (前景) を追加する場合
- プレート番号を1上げる
- プレートバージョン番号は上げない
「AGM_104_065_010_PL02_v001」
全く関係ない別のテイクを切出し既にベンダーに渡してしまった後、再度の出し直しが必要な場合
- プレート番号を1上げる
- プレートバージョン番号は上げない
「AGM_104_065_010_PL02_v001」
注: このガイドラインはやや主観的です。命名規則が一貫していればプレート番号ではなくプレート
バージョン番号を上げてもかまいません。
詳細なプレート命名規則
プロジェクトによっては、そのプレートが前景、背景、エレメント、リファレンスのいずれを意図しているか明確にするために、命名規則でプレートの説明をさらに加えた方が良い場合もあります。たとえば、これらの要素をすべて含んだ1つのショットにPL01、PL02、PL03を使用するのではなく、3つのプレートそれぞれにFG01、BG01、EL01、RF01、または別の2文字の称号 (例: クロムボールの場合はCHなど) を使用することもできます。
プレート番号の例
- FG01 (前景)
- BG01 (背景)
- EL01 (エレメント)
- RF01 (リファレンス)
- BS01 (ブルースクリーン)
- GS01 (グリーンスクリーン)
- CC01 (カラーチャート)
- LG01 (レンズグリッド)
- CP01 (クリーンプレート)
- smoke01、smoke02
- snowfall01、snowfall02
- fire01、fire02、fire03
- rain01
- muzzleFlash01、muzzleFlash02、muzzleFlash03、muzzleFlash04など
詳細な命名規則の場合 (例)
- 前景: AGM_104_065_010_FG01_v001
- 背景: AGM_104_065_010_BG01_v001
- エレメント: AGM_104_065_010_EL01_v001
- リファレンス: AGM_104_065_010_RF01_v001
スタンダードな命名規則の場合 (例)
- 前景: AGM_104_065_010_PL01_v001
- 背景: AGM_104_065_010_PL02_v001
- エレメント: AGM_104_065_010_PL03_v001
- リファレンス: AGM_104_065_010_PL04_v001
PL01タイプのプレート番号の代わりに、詳細な命名規則と同じガイドラインに従ってタイプごとに独立してプレート番号を上げることができます。詳細なプレート命名規則を使用する場合は、制作チームのメンバーや各関係会社が各種プレートタイプについて共通認識を持てるよう、プレートタイプの定義リストを作成して配布するようにしてください。